記憶が曖昧になる「うつ病」だけど、なぜか覚えている嬉しいシーン、悲しいシーン
こんにちは。管理人です。
さて、この記事を書いたのはGW直前なのですが…。システムエンジニアをやっていた頃は、ガッツリとGWを楽しんだ事がありませんねw。いわゆる「システム、パソコンの人」って世間から認識されている職業なんですが、つまりは様々な会社業務の「裏方」を担っている事が多く、こういう大型連休は…。
いわゆる特殊なシステムイベントを実施する事が多く、毎年のように休日出勤してました汗。ここ数年はないですけど、コンビニATMがGWに使えないっていうのが代表的でしょうかね。
というGW=出勤が当たり前だったのを思い出して…。ややテンション上がらないですw。んで、今は休みなんだけど、ずーっとGWは会社って頭なので、未だに何をすればいいか分かりませんw。どこも混んでるんだよねw?
ということで、タイトルの通りです。
うつ病末期のときは…。現実と夢の区別が付かなくなりました。
僕の場合は、過労でうつ病を発症し、そのまま仕事を続けてしまったため、食欲不振に伴い急激に痩せてきたり喋られなくなったりと、危険な状態になったんですが、同じレベルの末期症状として、記憶障害というモノがあります。
仕事があまりにも心配で、夜になればなるほど「過覚醒」になり、眠れるのは午前4時、5時です。んでもって2時間後には出社する…。これを続けると、過覚醒なのに物事が詳しく記憶できなくなります。
常にぼんやりするし記憶が混乱しているので、夢で見た光景が、現実と区別が付かなくなります。
例えば…。真面目にexcelのスケジュールを作成、修正する。本気で頑張ってます。んで次にexcelを見ると…。あれ?スケジュールが変わってる…?何がどうなったんだ?と色々と調べたら…。本気で作ったスケジュールは、どうも夢の中の作業だったようです。。記憶が曖昧なので、あれは夢だったのか?と気付けないんですねw。判断力も鈍ってますし。
そんなうつ病でも覚えてるシーン1:外野の強烈なパワハラ発言
とりあえず…。システムエンジニアで月300時間労働、これを続けて倒れちゃったんですが、当然ながら僕だけが超ブラック勤務という訳ではありませんでした。同室他社さんにも炎上しているプロジェクトがありまして、そっちは…。僕より若いメンバーだったので超長時間労働には耐えていた様子ですが、成果物があまりにもお粗末だったらしく…。とうとう社員が本気になってヤバイと感じて、無断欠勤が発生、役員などの呼び出しなどが起きてました。。
その際の「弄り」ですよね。普通は別室でやるべき会話だと思うんですが、そういうところに「気が届かない」くらいに誰しもがテンパってる状況だったので、関係がないチームの強烈な罵声合戦、パワハラ発言などが、よく聞こえてきてました。
決して自分達が叱られている訳じゃないんだけど、ああいう外野の罵声、パワハラ発言って、聞こえてしまうと「俺らも、ああなっちゃう可能性があるのか…」とテンションが下がりますw。つうか現実的に
「おい、お前んとこの社員はどうなってんだよ!おら!しっかりしろよ!」
とかサラリーマンの会社間が交わす会話じゃないんだけど、ええ、それが日常。。そんな罵声を発している人間に、仕様とかスケジュールを確認しなきゃならない状況でした。もう嫌で嫌で仕方がなかったですね。。とても強烈に覚えております。
そんなうつ病でも覚えてるシーン2:うつ病を理解してもらった状況
とりあえず激しい職場だったので戦線離脱する社員が多く、非常に残酷な話しなんですが、うつ病と上層部に報告しても、特に何の反応もありませんでした。。うつ病になってしまった社員の会社報告に、総務部や役員、社長が麻痺してましたね汗。
倒れる前にやってたプロジェクトでは、過労でうつ病患者が出ることはなく、出たとしても人間関係や、会社以外の何かが原因だった。しかも、ちゃんとした段取りで社員に対応していたので、漠然とした安心感があったんですけどね。。
という訳で、会社の反応があまりにも薄かったので、目の前の仕事を淡々と終わらせて、さっさと退職してしまおう!と、なぜか無駄に前向きにはなれたんですが…。それでも急に、うつ病が治る訳でもないので、苦しみながら仕事を続けてました。
そんなときに、お客さんの1人の方が「僕の異常」に気付いてくれて、色んな優しい言葉を掛けてくださいました。僕は精神が完璧にすり減っていたので毎日、漫画のように職場で泣いてたんですが、その方からの優しい言葉にも、何度も泣かされてしまいました。その方が話し掛けてくる都度、どうも白いオーラみたいなのが見えてたような…。何となく危ない感じですが、マジですw
そんなうつ病でも覚えてるシーン3:頭が回らなくて悔しいと強く感じたとき
人間って生まれてから25歳くらいまでは「常に成長」し続ける訳です。心身共に、前年度より悪くなるってのは少ない。ずーっと「寝て起きたら回復してる」という成功体験をベースに生きてるんですよね、自然と。
それが…。うつ病の発病とともに崩れさる。会話が成り立たない。特に悔しいのが、相手の喋ってることは理解できてるのに自分の意見は言葉を使って表現できないって現象です。とにかく頭が回らない。クチも回らない。だから迂闊に喋れない。
さらに、うつ病だと記憶力も大幅に下がってしまうので、自分の劣化に悔しい!悔しい!なぜ喋れない!なぜ!なぜ!と強く強く感じ続けました。自分の能力低下を受け入れられないんですよね、しかも治らないし。人生で一番、悔しい思いを毎日のように味わう日々だったので…。これは、うつ病が治った今現在でも、決して忘れられない思い出になってしまいました。
そんなうつ病でも覚えてるシーン4:駅のホームで…。目が回りそうになって死を意識したとき
連日の長時間勤務に、うつ病。眠れない日々が続くし、勝手に痩せるし、脳ミソは衰える一方。そんなときに、普段通りの終電に乗り込もうとしたとき…。
その日は、どこかで人身事故が起きたらしく、終電の時間が遅れていたため、ホームでボーっとして過ごしてました。喫煙所で普段より余計にタバコを吸って、いつもの車両の前に並ぼうとしたとき…。疲れてフラッ~っとしてきたんです。視界が微妙に斜め。ボーっとしてる。
そのとき、このままホームに飛び込んでしまえば、どんなに楽なんだろうか…?と考えてしまいました。轢かれたら痛いのかな?そもそも痛みなんか味わう前に即死できるのかな?とか。。でも、僕は臆病なので、きっと飛び込むだなんて出来ないだろうな、と、考えが切り替わって、平常心を取り戻しましたが…。
生まれて初めて「死んでもいいかな?」と考えてしまった事に、後から後悔、悲しみ、底知れぬ恐怖心を覚えました。ボーっとして、目に入ってくる駅ホームの風景が斜めに見える。もう何年も前の光景だけど、直ぐに絵で書いて表現できるほど脳裏にしっかりと焼き付いてしまっています。
どうやら、うつ病になっても本能に従って「恐怖」などは覚えてしまうようです。。嫌な病気ですね汗。
人間、記憶があるから生きていけるんだけれども、忘れる事もできるから生きていけるんですよね。某アニメでも似たようなセリフがありました。
うつ病になって、記憶が曖昧。簡単な言い付け、約束は簡単に忘れてしまいますし、大事なイベントも忘れてしまう。だったら、いっその事、嫌な記憶も忘れてもらいたい訳なんですが、そう簡単な話じゃないみたいですね。
考えてみれば、恐怖の記憶って「次は同じ目に遭わないようにする」ために活用されるんですよね。交通事故に遭えば誰しも運転が慎重になる訳です。なので、うつ病で記憶が曖昧な生活を送っているのに、強い恐怖体験だけは覚えてしまう、これは「次は同じ目に遭わないようにする」ための本能的な働きなのかもしれません。
ということで以上です。
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